tsukumo

2021年9月19日日曜日

給料その他(配当、分配金、年金など)、と物価

 日経平均は、3万円を越えてきています。菅総理が自民党総裁選に出ないと公表したからとも言われてますが、実際は理由はわかりません。

自民党総裁選が盛り上がっていますね。個人的には高市さんが勝利するように思っています。まあ勝手な予想ですが(笑)

自民党総裁選でも、経済政策について候補者がいろんな知見を披露してます。経済政策と切っても切れないのが物価目標をどうするか?という事になります。

物価が上がらないから日本は経済成長しない、という事を主張する人が増えてきたと思います。

この主張をする人は主にアメリカ経済をみて、そう判断しているんだろうと思います。

単純な理論でいえば、物価が上がればモノの移動量が同じでもGDPは上昇するという理論でいえば、物価が上がらないから日本のGDPは他国に比べて横ばいなんだ、というのも同意できます。

ここで重要なのは物価と給料その他(配当、分配金、年金など)の関係ですよね。一般の人の給料その他が上昇してないのに物価だけが上がり続けたら、どうでしょう?恐らく不満は政府に行くでしょう。

日本とアメリカを比較して、某ジャズミュージシャンがアメリカではラーメン一杯が2000円以上するのに日本では1000円以下だから日本人の給料は安いんだ、というような事を言っていました。

アメリカの最低時給はニューヨークで1500円程度ですよね。1時間働いてもラーメンを一杯も食べれないと考えれば、一時間働けばラーメンと餃子が食べれる日本の方が真面だと思いますが、その辺はみなさんどう考えてるんでしょうか?

ニューヨークでワンベットルームの家を借りようとすれば、20万以上が当たり前でしょうし、東京の10万以下でもまともな家を借りれる状況と比較して生活コストが酷いような気がします。

ビックマック指数を見ればアメリカはビックマックが600円程度なのに対して日本は390円とかですので、それを見てどう思うかですよね。

中国の方を見れば、月給が10万程度でそこそこの暮らしができる国です。ここからは私の想像ですが、中国人は、相当借金をしてると思います。まず、平均月収10万程度の国で日本よりマンションの価格が高い値段で、ついさっきまで取引されていた事を考えれば、個人も借入額は結構な額になっているんじゃないか、と疑わずにいられません。さらに中国人で日本人やアメリカ人程度の収入がある人はどのくらいいるのかというのは誰も把握していない状態です。そう考えれば、中国を市場としてみた場合、安い価格の商品を14億人相手に売るか、ある程度の収入のある人に借金させて売るか、くらいしか方法がないんじゃないかな、と思ったりしています。まあトヨタの残債を心配してる訳ですが(笑)

タイの初任給に至っては、月給2万円程度です。パートタイマーの時給は100円程度という話です。日本人の底辺がタイに行っても貴族みたいな収入です。

まあ、日本の場合は、派遣会社を間に噛ますという特殊事情があるので、本来労働者が貰えるお金の数%が派遣会社の宴会に使われているという特殊事情がありますが、給料その他(配当、分配金、年金など)と物価の関係を見れば悪くないと思います。

将来的にどうするのか?という話になってしまいますよね。

物価をあげれば、GDPは恐らく増えますが、モノとお金の行き来が同じだったり減っていたりすれば、国民の給料は上がらず不満が出てくるでしょうし、物価をある程度に抑えながらだとGDPの増加は緩慢で国民からは給料が上がらないんだけど!という話になってしまうような気がします。

緊縮するよりは金融緩和してGDPを増やした方が社会は明るい感じにはなると思いますが(笑)

正解は無いですね。