この記事を書いてるのは、2022年10月2日です。
アメリカFRBは、インフレ封じに金利を意図的に上げてきてます。
米国債2年、5年債では4%くらいの利率、10年債では2%後半ですか。
基本的なことをおさらいしておくと、
金利を上げる→△
国債価格を下げて相対的に金利を上げる→〇
ということで、米債の取引価格が下がっているということです。これを一般的には金利が上がるという言葉で表しています。
さて、債券(仕組み債とか特殊じゃない一般的な債権)の特徴として、償還期限まで持てば元本が戻ってくるということですね。さらに金利が毎年付くのが一般的です。
債権と株式と比べた場合、株式の価格変動リスクと比較して債権は、将来的な収益が見込みやすく、大体予想通りになることが多いです。まず、元本が返ってくることが約束されている(価格変動リスクのヘッジ)、金利は債券購入時に決まっているのでよっぽど酷いことが起こらない限り将来は約束されています。
株式は、買値から価格は変動しますし償還日もなく自分のタイミングで売り買いできる代わりに損することも引き受けます。そして、配当も会社の業績に連動するので約束された金額を毎年受け取れる保証はありません。
ここで、たとえ話をすると、配当狙いの投資家がいたとして、債券の向こう10年の金利が5%、株式の配当が6%だと仮定して、どういう行動をとるか?いま、ドルで生活してる投資家の現実に起きているのは、こういったどうすれば将来は得か?ということです。
さらに金利を操作するにあたって中央銀行は通貨供給量で調節するのが一般的ですので、為替相場にも影響を与えてしまいます。
アメリカに住んでドルで生活してる人は金利と配当と比べてどちらに投資すれば得か?とインフレ率を考えればいいですが、日本だとこれに為替相場動向も考慮しないといけないので複雑です。
米債金利が高いからといって今すぐ米債を買ったとして、ドルで受け取る金利も償還時の元本も約束通りでしょうが、将来為替が円高に振れていたら損ですし、償還時に自動で円支払いの債券だとドルで持ってて円安になったら円に換えるということもできません。
なかなか考えることは多いですね。日本人で日本円で暮らしているので、基本は我々は円ベースで組み立てていかないといけないのでしょうね。