tsukumo

2023年1月19日木曜日

飲食店の値上げは吉と出るか凶と出るか勝手に予想する

 この記事を書いているのは2023年1月19日です。

昨日発表された日銀決定会合の結果は現状維持の金融緩和 YCC継続ということです。

世間ではだいぶ値上げが激しくなってきています。

例えばマクドナルドのハンバーガーは数年前まで単品80円とか100円とかでしたが今回の値上げで170円まで上がったそうです。

私は投資先として飲食店はほぼ除外します。理由は最終顧客の需要はなかなか流動的で理解するのが難しいと考えているからです。

しかしながらこういう考えも古くなっていて、おそらく POS システム、ポイントカードなどの it 技術を使って顧客の需要動向を追うのは以前より容易くなっていると考えられます。

POS システムによってリアルタイムの顧客の購買行動が把握でき共通ポイントカードやそれを使ったクーポン配布などで需要の喚起をすればどの程度の需要が起こるかというのは把握してると思います。

日本最大手クラスの飲食業(不動産業だけど)のマクドナルドが強気に値上げしていきます。

一昔前はデフレの引き金を引いてデフレの王様的なポジションだったマクドナルドが現在では値上げを率先して行なっているのは興味を惹きます。

時代が変わったと言ってしまえばそれまでなのですが。

一時のマクドナルドは食材の海外生産などコストカットに躍起になりその結果色々なクレームが発生して業績が落ち込んだことがありました。

現在の日本マクドナルドの経営陣になってから食材の国内回帰、品質に対するこだわりなどかなり徹底して行ったらしくそれに伴って顧客の支持が回復するようになっています。

投資の対象外ですが少し飲食業に興味がわいたのでマクドナルドの月次の売上客数などホームページでのぞいてみました。

2022年の月次の成績は安定の一言ですね。

コロナからの社会の正常化を反映して業績もさらに安定してきてます。

その中で2022年は数回値上げをしているマクドナルドですが客数減少は顕著にみられずそれが更なる値上げに対する自信になっているのだと思います。

デフレの象徴の頃のマクドナルドと違って現在は POS システムポイントカードなどの情報技術が発達してるのでそのデータに基づいて価格も決まっていってるのだと思います。

昔ならインフレで売れなくなっちゃうから逆に安くしようというふうに考えたりとかだと思います。

ただ、対前年比で客数と客単価が減ればマクドナルドの値上げも終わるのではないでしょうか。

客数はその事業の人気を表すので客数が減る=嫌われ始めているという事で価格下落になると思います。


デフレの頃のマクドナルドは業績も悪化していきブランドの評判もよくなくなっていった経緯もありますから価格転嫁ができれば値上げしていた方が顧客も会社も良いのだと思います。

ただ永遠に値上げをしていけるわけでもないというのが現実でどこかで商品価格も頭打ちになるでしょうしなかなか難しいです。

アメリカみたくインフレが行くとこまで行っちゃうのかそれとも日本独自である程度のところで踏みとどまるのか色々と難しいですね。

よく観察していきたいですね。