tsukumo

2018年8月8日水曜日

9432NTTのIT子会社(中間持ち株会社)設立の件


8月7日にNTTの2018年度第一四半期の連結業績が発表されました。

結果からいうと、上のPDFからもわかる通り、増収増益で好調です。と言っても1年の4分の1の成績なので、1年の道程は遠いですけどね。

投資家サイドから注目される配当も、2017年が150円配当だったのが、2018年度は、170円配当予想ということも公式に明記しています。NTT株は100株単位の売買なので一単元100株を持っていると、年間17000円頂けるという事です。

NTTは、基本的に持ち株会社ですので、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTT都市開発、等々多くの子会社を統括しています。

数日前から、日経新聞などで報じられていた、NTTが、NTTコミュニケーションズ、NTTデータを中心に、IT専門の子会社を設立するという報道ですが、第1四半期決算の発表の場で、NTTが公式に発表しました。


上の組織改編のようになる、という事です。

各社の事業内容を軽く紹介すると・・・

NTTコミュニケーションズ:長距離国際通信事業、グローバルネットワークラウド   

NTTデータ:データ通信事業。この中では唯一上場会社

デイメンションデータDimension Deta:長距離国際通信事業、グローバルネットワーククラウ               ドの構築

NTTInnovationInstitute(NTTi3):シリコンバレーを本拠地にしてマイクロソフトなどと
                提携してサイバーセキュリティ対策などの研究もして
                います。

NTTセキュリティ:セキュリティのコンサル。

NTTコミュニケーションズとNTTデータ、デイメンションデータは海外売上比率が高いですし、NTTi3は海外拠点です。



この事業会社5つを、新設する中間持ち株会社の傘下に収めて、効率よく海外事業を進めていきたいという事です。さらに、この5事業会社に加えてグローバルイノベーションファンドを立ち上げて、海外の有望なIT企業に投資もしていきます。



投資家として、一番気になるところは、株主はどうなるのか、という事だと思います。

とりあえず、新設するNTT株式会社(持ち株会社)は、日本電信電話株式会社(NTT)が100%出資するということで、日本電信電話株式会社(NTT)株のホルダーには、あまり影響がないように思います。

新設する会社名がNTT株式会社なので日本電信電話株式会社の愛称NTT紛らわしくなってしまいましたね(笑)
愛称のNTTを新会社に付けたのですから、気合の入りようもわかるような気がします。

一つ気になるのが、新設会社NTT株式会社は、日本電信電話株式会社の100%子会社ですが、NTTデータの株は、日本電信電話株式会社は54%程度しか保有していないですし、2010年に買収した
ディメンション・データは、南アフリカの会社ですから、恐らく、100%出資してるようには思えません。その辺の資本関係が、今後どうなるかは、個人的には、若干不透明に思います。心配はしていませんが、注目しておいた方が良いかもしれません。


現在のNTTを取り巻く事業環境、業績などを考えた場合、今が、海外にIT企業としての販路を求めるのに、良い機会で、今回を見逃すと次はチャンスがないと思えば、今回の事業会社再編は納得のいくものだと思います。
一株主としては、今回の事業再編が上手くいって、業績も上がり、配当も増えて、株価もウナギ登りになることを祈っています。




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