tsukumo

2021年3月13日土曜日

読書感想文 1

 この記事を書いているのは、2021年3月13日です。

日経平均は3万円を割ってしまいましたね。いろいろと考えさせられる相場ですね。

本日から、新シリーズで読書感想文シリーズをやろうと思います。続くかはわかりませんが(笑)

第一回は、「生涯投資家 村上世彰 著」です。

私は、所謂、「投資家」が書いた本はほとんど読まないようにしています。理由は、変なバイアスがかかってしまうからですね。この本のほかにもう一冊、イギリスの財務長官か何かをしていた方(全く覚えていない)の書いた本を読んだ覚えがあります。あと、〇空さんのFXムックは読んだことありますね。(笑)

そんな考えの私が、稀代の投資家(?)でインサイダー取引で逮捕されて、最近では娘さんが旧村上ファンド系として投資ニュースのヘッドラインに登場する界隈のど真ん中の村上さんの本をなぜ、手に取ったか。理由は、気分ですね。適当です。

本の中身は、というと投資に対する具体的な方法論は書いているわけでもなく、基本的な考え方(実は重要ですが)が少し書いてあるだけで、村上さんが、投資をなぜ始めて、もの言う投資家になったのか、彼の表面上の信念とそれに対する自己評価の一冊のように感じました。

村上さんは、お金を増やすのが好きな少年だったそうで(父親の影響もあって)、自分で投資をするようになったのですが、官僚になる頃には、コーポレートガバナンスの研究をしだして、企業と株主の関係を正常にしたいと思ったそうです。

中盤は、世に出た彼の投資案件たちに対する自己評価ですね。彼にとっては失敗、悔しい思いのオンパレードだと言っていますが、投資としてはほとんど儲けてエグジットしているみたいですね。では、何に悔しい思いをしたか、「自分の信念であるコーポレートガバナンスを受けいられてもらえなかった。」という事でしょうね。

現在の日本のマーケットでいえば、コーポレートガバナンスもスチュワードシップコードも一応存在するわけで、村上さんが、その半生をかけて訴えて、戦って、微妙な理由でインサイダーで罪に問われたのも現在そうした制度が採用されている一因ですし、現在の参加者は少しは彼に感謝しないといけないと思いますね。


で、ここからは底辺投資家の感想ですが、官僚さんって会社の社長と会食するんだな、という事や、投資対象の経営者やら従業員、既存株主に直接会いすぎるのもリスク高いな、ですね。ネットの画面越しでやってる投資家とリアルで企業調査してる投資家とでは、全く違う人種ですな。

ちなみに解説は、池上彰さんが書いています。どう取るかはそれぞれですね。

あとは、本全体としては、本人談なので、どこまでが正しい情報かは調べようがないですね。

読み物としては面白くて、サラッと読める本でした。










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