tsukumo

2019年3月15日金曜日

気になる企業シリーズ#4 楽天


気になる企業シリーズ4回目は、楽天です。

気になるというか、最近買っては売ってを繰り返してる銘柄です。チャートで言うと2015年あたりがピークで下がってきてますよね。


売上を見ると、2015年に比べても、右肩上がりです。

楽天と言えば、ECモールを手広くやっていて、証券業、保険などもやっていて、極め付きは楽天スーパーポイントというポイントで楽天商業圏というものを構築しています。
さらには、今年の秋から携帯電話事業者として本格的に参戦するので、着々と準備を進めています。

楽天の事業環境を考えると、先行していたECモール事業は、ライバルが増えました。かねてからの競合相手、Amazonしかり、yahoo、Google、通信事業者のドコモやKDDIまでも独自のECサイトを持つようになりましたし、ビックカメラやヨドバシカメラなども総合ECサイトを持っています。さらに、PCメーカーやUNIQLOなどのメーカー、店舗を構えていたようなお店も独自サイトでの販売に力を入れています。

楽天は、結構ドコモと仲が良かった印象ですが、ドコモがECモールを立ち上げて、dポイントを本格化するのを見て、携帯事業者になるを決断したんじゃないか、と勝手に思っています。楽天のビジネスを荒らすなよ、と思ったんじゃないでしょうか。
楽天のECモールは、ECで売りたい人たちに場所(サイト)を貸して、てら銭を貰う代わりに集客を一生懸命するというモデルで、そうすると多くの顧客を抱えてるドコモやKDDIといった通信事業者は同じことをすれば、いいだけですからね。Amazonもそういうモデルの比率を最近は増やしていると感じます。

次に、楽天スーパーポイントですが、これもポイントは乱立してます。しかも、このポイントは、今後のキャッシュレス化と密接になる可能性が高いです。楽天は、このポイントでも他社より先行していたと思います。何年か前に、ネット上だけじゃなく、実店舗でもポイントを使えるようになったのは驚きでした。前から、スーパーなどが独自にポイントを発行しているのはありましたが、Tポイントと楽天は、異業種を巻き込んでのポイントでしたし、ここが強みだったのだと思います。ポイントが、顧客の囲い込みに有効である事をドコモもKDDIも近くで見ていたわけで、それなら自社でもポイントを使って囲い込みをしようと思っても不思議ではなかったと思います。今後のキャッシュレス化、スマホを使った決済化を考えれば、当然だったのではないでしょうか。

ECモール自体は、楽天の売上高を見る限りは、まだ飽和状態ではないように思います。ECモールへの他社の参入が沢山あったにもかかわらずですからね。ただ、どこかの時点で総合ECモールは飽和状態になり、パイの食い合いが始まると思います。そう考えると、楽天が携帯事業者になって、顧客とさらに深い関係になりたいと願うのも必然でしょう。

ポイント事業と今後来るスマホ決済ですが、これは、どこが勝つかわからないですよね。さらに、Suicaなどの交通系カードでも決済できるお店も増えていますし、ポイントも付きますから。それでも、携帯キャリアを押さえておけば、スマホ決済では一歩リードできそうでしょうか。

スマホ周りの事業環境は、菅官房長官のヒステリックな携帯料金を安くする、という発言で大分、変わってきました。今までは、顧客数を増やして通信料金を粛々と頂いていればやっていけましたが、今後は、自社の通信網を使っている顧客に新しい価値観、サービスを提供して、使ってもらうフェーズに移行していくのだと思います。
その新しい価値観の中には、ECモール、スマホ決済、ポイント、銀行や証券投資、保険など、ありとあらゆるモノが含まれるような気がしています。

楽天が、携帯事業に参入するという事は、いままでそういった価値観やサービスを提供していた楽天が、携帯事業を持つという事です。逆にドコモ、KDDI,SFなどは、スマホの顧客を沢山抱えている状態で、新しいサービスを生み出さないといけない立場です。

見てる分には、楽しくなりそうです。
投資するのは、ヒヤヒヤします。




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