最近、話題になっているコンビニエンスストアの24時間営業が、今日のお題です。
ざっと、コンビニの24時間営業が問題になった経緯を辿ると、
・大阪のセブンイレブンFC加盟店が、時短営業で本部と対立している事が発覚
・人手不足を理由に19時間営業にする
・本部から、時短営業を続ける場合、契約解除や違約金の請求を通告される
違約金は、1700万円になるらしいです。ここのオーナーさんは、2018年にお店を一緒に切り盛りしていた奥さんを亡くしたという事です。それから、独りで頑張ってたのですが、人手不足で深夜営業は、出来ないという決断をしたという事です。売上は、オーナーさん曰く、普通の平均的売り上げだそうです。人手不足で、24時間営業を続けるには、オーナーさんが1日16時間以上働かなくてはいけない計算だそうです。なお、本部と加盟店の契約で理由があれば、時短営業も認められることもあるそうです。
可哀そうですよね。
さて、この個別事案が出てきたことによって、コンビニの24時間営業は必要か否か、なんていうのが盛り上がってきてる状態です。
終いには、法律を改正して24時間営業をできないように規制しよう、なんて言う人まで出てくる始末です。
個人的には、夜中にコンビニが開いていても、私はグッスリ寝ていますので、年に数える程しか行かないので、深夜は開いてなくてもいいんですけど。
かといって、タクシードライバーや、長距離トラックの運転手、パン屋さんなどの朝が早い人や、早朝から釣りに行く人、その他諸々、24時間営業のほうが、都合が良い人も多いのも事実でしょう。
私としては。企業とその看板を借りて契約したオーナーの個別案件に対して、社会問題化してどうするんだ?という気持ちです。
実際は、24時間営業したくないオーナーもいれば、24時間営業したいオーナーもいるのが、現実ではないでしょうか?
ただ、同じコンビニの看板を掲げる条件として、出来るだけFC加盟店が均質なサービスをすることを務めることを本部が要求するのは、当然だと思います。
オーナーさんは、契約時に、24時間営業であることは当然知っていたはずです。最近の人手不足とアルバイト時給が上がっていることで、アルバイトを雇えなかったのでしょう。契約時には、オーナーさんは人手不足や、奥様が無くなってしまう事も予期しなかったんだと思います。可哀そうですよね。
現実には、24時間営業をしていて、コンビニの経営が上手くいっているオーナーさんの方が多いことでしょう。そういった意味で、この個別案件を大きく取り上げて社会問題化するのは如何なものか、と思うわけです。
たとえば、法改正して24時間営業を禁止しろ、という場合
・24時間営業する権利をはく奪するのか
・深夜帯の雇用の喪失
とくに、この2点は問題になるのではないかと思います。
なにが言いたいか、というと、24時間営業を法規制するというのは、バカげているという一点です。
営業時間は、自由でいいじゃないですか。
もし、深夜は営業してはいけなくなれば、ドン・キホーテも営業できなくなりますし、カラオケ店、朝までやってる居酒屋、諸々、影響がでますし、当然、深夜帯の少しだけ時給が良いバイトにも影響があります。
そこまでして、この個別案件を社会問題化する必要があるのか疑問しかないです。社会問題化することで、損する人も出てくることに頭を回した方がいいと思います。
仮に、法律改正で、このコンビニのような事案を解決したいのであれば
・本部とオーナーの契約の見直しをする法律
・本部とオーナーの契約解除に関する法律
だと思います。
FC本部は企業ですから、そこそこ安定した経営をしていますが、オーナーさんは、不安定な経営環境に常に晒されているわけです。
今回のように、共同経営していたご家族が亡くなってしまい、人手不足で営業できない、というものや、コンビニを開店させたけれども、競合店が多くて、損益分岐点に届かない、なんていうのもあると思います。
当然、コンビニをその土地にオープンさせるにあたり、FC本部とオーナーは、経営シュミレーションをしたでしょうが、経営が上手くいかない場合、責任はオーナーになってしまいます。
共同で計画を練ったにも関わらず、上手くいったらFC本部は分け前を貰い、経営が上手くいかない場合は、責任はオーナーに取らせる。というのが根本的問題だと思います。
現在だと、リスクを取ったオーナーだけが、事業失敗したら責任をとるだけになっていますので、ある程度の金銭的責任をFC本部も負うべきだと思います。
法改正をするなら、上手くいかなかったときのFC本部の責任についての法改正の方がスマートですし、24時間営業禁止とかいう、人間の活動の自由を規制するような改正ではないでしょう。
個人的には、24時間営業してなくても全く困りませんけどね。
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